九州の郷土料理と言えば、鹿児島の“鶏飯”や熊本の“からし蓮根”などが有名ですが、他にもまだまだ注目すべきものはあります。
特に、なかなか食べる機会がないディープな郷土料理は、ぜひ堪能していただきたいですね。
ここからは、それほど知名度はないものの、抜群の美味しさを誇る九州の郷土料理を紹介します。
わくど汁
わくど汁は、宮崎のディープな郷土料理です。
宮崎の山間に位置し、日本三大秘境にも数えられる椎葉村の郷土料理で、地元では“蕎麦の団子汁”とも呼ばれています。
ゴボウや大根などの根菜類、特産の椎茸などに加え、臭みの少ないイノシシ肉、蕎麦で作った団子が入っています。
具材から出汁が出るため、味付けはとてもシンプルであり、味噌あるいは醤油仕立てのものが一般的です。
ちなみに、“わくど”はこの地方の方言で“カエル”のことをいい、蕎麦の団子を鍋に入れた際、熱い鍋で動く様をカエルに見立てたことが名前の由来となっています。
浦上そぼろ
浦上そぼろは、長崎のディープな郷土料理です。
細切りにされた豚肉、野菜を甘辛く炒めたもので、野菜炒めやきんぴらに似た味わいです。
浦上地区を中心に伝わる郷土料理で、名前の由来はポルトガル語で“余り物”を意味する“ソブラード”から来たという説と、素材を粗く切ることを表す“粗ぼろ”から来たという説があります。
欠かせない具材は豚肉、ゴボウ、モヤシで、その他にニンジンやこんにゃくが入ることも多いです。
長崎では、学校給食としても食べられていて、ご飯のお供にも焼酎の肴にも向いています。
つがに飯
つがに飯は、佐賀のディープな郷土料理です。
佐賀・唐津市の玉島川流域、松浦川流域でよく食べられるもので、正式には“もずくがに”と呼ばれるカニを米と一緒に炊き込んで作られます。
味付けは醤油、塩など必要最低限のもので、つがにが持つ独特の香り、コク、甘みが最大限に引き出されています。
米の1粒1粒につがにの旨みが染み込んでいて、カニ好きの方にはたまらない一品です。
ちなみに、つがには味付けした出汁で煮込む“姿煮”や、丸ごとすりつぶして椀物にする“かに汁”など、さまざまな調理法で食べられています。
まとめ
ここまで、九州に来たら食べたいディープな郷土料理を3つほど紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
九州ならではの郷土料理は、やはり本場九州の飲食店でいただくに限ります。
福岡市南区や春日市で居酒屋をお探しの方は、骨折り餃子がおススメの当店貴月に是非ご来店下さい。
スタッフ一同、真心を込めてお迎えさせて頂きます!