【福岡の居酒屋スタッフブログ】九州の変わったご当地ちまき

九州には、各種祝い事などで作られる変わった郷土料理が数多くあります。
それらは、他のエリアではなかなか食べることができませんし、そもそも目にする機会もほとんどありません。
今回は、九州の祝い事で食べられる個性的な“ご当地ちまき”をいくつか紹介したいと思いますので、ぜひご覧ください。

鬼の手こぼし

鬼の手こぼしは、福岡・八女地方発祥のちまきです。
西南戦争時、西郷隆盛率いる兵団が県境の山中集落を訪れた際、携帯食として腰にぶら下げていた“あくまき”を住民が拾い、真似をして作り始めたのが始まりとされています。
また、名前の由来は、形が鬼のこぶしに似ているところから来ていて、鬼のこぶし→鬼の手こぶし→鬼の手こぼしと訛っていったと言われています。
もち米、うるち米を半々にし、モウソウチクの皮を三角に包んで、お湯で茹でます。
その際に、竹の皮からお米に香りが移ることで、独自の味わいが生まれます。
ちなみに、昔はそのまま塩や醤油をつけて食べられていましたが、現在は具入りのものも作られています。

せんちまき

せんちまきは、長崎・対馬のご当地ちまきです。
“せん”とは、サツマイモを発酵させたデンプンや食物繊維からなる保存食で、乾燥した状態で数年間保存できます。
これを用いて作られるのがせんちまきで、作り方としては、せんに熱湯を加えて耳たぶくらいの硬さまでこね、餡を入れてサルトリイバラの葉で包んで蒸します。
「対馬でちまきといえばコレ!」というほど、地元には根付いています。
ちなみに、せんは“六兵衛”や“せんもち”など、他の郷土食の材料として用いられることもあります。

あくまき

あくまきは、鹿児島や宮崎、熊本などの南九州で作られるちまきです。
もち米を灰汁(あく)で炊くことによって、独特の風味と食感を生み出しています。
粘りは少なく、水分が多いため冷めても硬くならないのが特徴で、他のものに例えるなら、わらび餅や葛餅の粘りを強めたようなイメージです。
砂糖と若干の塩を混ぜたきな粉や、白砂糖、三温糖、黒砂糖、黒蜜、砂糖醤油など、さまざまな味付けで食べられるもので、人によってはハチミツや溜まり醤油、わさび醤油やココアパウダーなどで食べる方もいます。

まとめ

ここまで、九州の祝い事などで食べられる変わったご当地ちまきを見てきましたが、いかがでしたでしょうか?
端午の節句など、適した時期に九州を訪れれば、前述のちまきに出会える可能性は十分あります。
福岡市南区や春日市で居酒屋をお探しの方は、骨折り餃子がおススメの当店貴月に是非ご来店下さい。
スタッフ一同、真心を込めてお迎えさせて頂きます!

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